アーチンの小麦粉文庫

アーチンのブログです。適当に書きます。

【心理学の話】声に出してみる・後編

 

こんばんは。今日もお越しくださり、ありがとうございます。

さて、本日は昨日の【心理学の話】声に出してみる・前編 の続きです。

それでは、どぞ。

 

 

初めてのカウンセリングの中盤。

「これから言うことを、声に出して言ってみて下さい。」と根本カウンセラー。

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私は私。母は母。

私の幸せに母は関係ない。

母の幸せに私は関係ない。

私には私の人生があるし、母には母の人生がある。

私は私で幸せになるし、母は母で幸せになる。

だから、私は私のままで大丈夫。

※母を父に変えて、もう一度。

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根本さんの後に続いて、私も声に出してみようとしたのですが…

 

…言えませんでした。えー、なぜーー?うそーー??抵抗感がすごくて、喉がつまったような感じになって、口をパクパクさせるだけで時間が過ぎていきました。決まった言葉を声に出すだけなのに、かなり長い時間をかけてくださった記憶があります。

 

このワークについては、こんな解説をしてくださっていました。

 

『彼とあなたの問題ではなくて、彼の入る隙間がないくらい、あなたとご両親の心がピッタリくっついてしまっている状態がこの問題のテーマだと思うんですね。』

 

『おそらく、この状態だからこそ、【距離が縮められる可能性が低い=現実的に厳しい】彼を、今の私にちょうどいいと、あなたが、無意識に選んでいると見ることができます。』

 

『だから、この状態をブレイクスルーさせるには、まずは彼のことは横に置いておいて、今のあなたとご両親の心の距離のバランスを敢えて崩して、適切な距離が取れるように取り組んでみましょう。』

 

『先の言葉を棒読みでもいいから、日々何度もぶつぶつ声に出してみてください。その時、心がどんな気持ちになるか、その時出てきた感情をそのままを感じてみてくださいね。』

 

 『ああ、私、こんなふうに思っていたんだなーっていう感じでね。』

 

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帰り道。さっきの言葉を書いたメモを見ながら挑戦したところ、言い切ることができました。言い切ることができた時、なんだか、泣けてきました。泣きながらぶつぶつ何か言っている姿を誰にも見られてはならないと、敢えて細い道を歩きました。怪しい人…。

 

心の中では、私の知らない私が言葉を発していました。

『イヤだ、そんなのイヤだ。離れたくない。離れてしまったら、私、何もすること無くなる。私の居る意味、なくなっちゃう!そんなの怖いよ!』

 

ひゃー。まじでー??彼との距離を縮めたいと願っていたつもりが、本当は、両親とくっついたままでいたいと思っているとは…。ましてや、自分の役割が両親のそばに居ることだけだと思っているとは…。どんだけ自分を無能と思っているのか…。愕然としました。しかし、その一方で、スーーーッと雲が晴れるような気持ちにもなっていたのでした。

 

気がつく。

 

スーーーッの正体は、ダイアン津田氏のギャグではなく、自分でも気がつかなかった自分の思いを認識できた瞬間の爽快感でした。思いや感情というのは、気がつく(認識する)だけでだいぶ消化されるのだそうです。

 

悩みの渦中。解決策を考えてもわからない時。目に見える現象の奥に隠れている感情(寂しい、悲しい、苦しい、うらやましい、大好きなど)は、こんなふうに声に出してみると気がつけるんだなあと実感したワークでした。ちなみにこの時の私の感情は「怖い」でした。

 

あれから4年。抵抗のあった一人暮らしを実現し、思っていた彼とは別の人ですが、大切な人ができました。今も、もちろん大いに悩むことはありますが、当時から比べるとずいぶんと楽になった気がします。振り返ると、このはじめてのカウンセリングが大きなきっかけでした。

 

生きている限り悩みはつきないものですが、もし、どん底に落ちても、ぐるぐるもやもやが晴れない日々が続いても、心のカラクリを少しでも知ることができれば、この心ともう少しうまくやっていけるんじゃないか。

 

心のカラクリを少しでも知ることができれば、自分だけじゃなく、縁する大切な人たちの役にも立てるかもと思い、根本さん改め、根本師匠のお弟子として心理学の勉強をスタートさせた次第です。

(根本裕幸オフィシャルブログ

https://nemotohiroyuki.jp