みなさま、こんばんは。
本日は、池に小石を投げる【お悩み相談】にお答えして参ります!
記念すべきお一人目です。
ありがとうございます。
(初回から、私のお返事がめちゃくちゃ長くなってしまったので、前後編でお送りいたします。)
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『戯曲が書けません・・・』
(さちこ様より)
7月頭より戯曲講座を受けに行っています。
でも書けないんです。
もともと 超自立の武闘派女子
「どうせ私の気持ちなんてわかるわけないでしょ」と拗ねまくりの人生を歩んで来ました
男性嫌悪、男性恐怖症、人間不信などを持ち自分の感情を切り捨てて来た人間です
泣く事も禁止し、でも人間泣かないと壊れちゃうので、本や観劇は泣くための行為
そんな言葉は知らなかったけど昔から涙活してたんですよね(笑)
人に自分の気持ちや考えを知られるのがイヤで、学生時代は読書感想文を出すのも図書カードを見られるのもノート提出も嫌でした
手紙もほとんど書いたことが有りません
戯曲の読み解き方の勉強をしたくて
でもなかなか希望の講座をみつけられず
昨年同じ指導者の講座を
・どんな気持ちで書いているのかわかれば読み解くヒントになるかも
・著作権を考えず朗読できる作品が欲しい
と思い受講
ステキな指導者の丁寧な指導のおかげで
ひとり語りの作品を書き上げることができました(戯曲とは言えない作品の事重々承知しています💦)
とても楽しかった(苦しかったけどw)ので、
今年も受けたら
「さちこさんは今年は登場人物を増やすのが課題ですね」と言われました
で、書いてみたら薄べったい
主人公の気持ちはわかるのに
あとのふたりがぺらんぺらんてかよくわからん(今の所3人登場)
はああ、他人の行動の深い気持ちなんぞわからんぞーーー
ってなってます
私これ書きたいの??
正直もう書けない、書きたくない ←(をいをい;)
テーマをもう一度見直すべきなのか??
アーチンさんは戯曲を書かれるとのおはなしを某所で聞いて尊敬の念でいっぱいです
どうやって書いてるんですか?
どうしたら書けるんですか??
何かヒントを戴けたら幸いです^^
さちこさん、こんばんは!
アーチンでございます。
この度は、池に小石を投げる【お悩み相談】にご相談をお寄せくださり、本当にありがとうございます。
まずは、この池に小石を投げてくださった記念すべき、第一号のさちこさんに、深く深く御礼申し上げます。
ありがとうございます!
とてもとても、ありがとうございます。
さちこさんのお気持ちに、少しでもお役に立てますように。
少しでも。
少しでも。
さちこさんのお心の中に、
「風」が吹いたり、
「光」が差し込んだり、
「生き物みたいなもの」がヌボーっとそばにたたずんだりすることができたら、
それが、さちこさんのお気持ちが和らぐことへとつながりましたら幸いです。
そんな思いを込めまして、回答させて頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
冒頭から、少し乱暴なことを言いますが、ごめんなさい。
さちこさんは、戯曲を書く才能があると、私は思いました。
作品を読んでもいない人に、そんな事わかる訳ないじゃないか!というご指摘があると思いますが、ごもっともなご指摘だと思います。そうだと思います。その通りだと思います。
でも、少しお話しさせてください。
私は戯曲を書く(物語を紡ぐ)ためには、「豊かな感情」が必須条件だと思っています。
>自分の感情を切り捨てて来た人間です
>泣く事も禁止し
>人に自分の気持ちや考えを知られるのがイヤで
さちこさんは、ご自分のことをこのように表現されています。
感情を切り捨てる。
自分では決して感じることのないように。
誰かに自分の感情を決して知られることのないように。
そのように切り捨てられた感情はどこに行くのでしょうか。
どこにも行きません。
ただ、そこに、あるままです。
あり続けます。
ということは、さちこさんの心の中には、たくさんの豊かな感情がある、ということなのではないかなと、私は思うのです。
他の人なら、はるか昔に処分してしまったような感情を、さちこさんはキレイなままで、フレッシュなまま保存されていらっしゃるのではないか、そんなふうに感じました。
感情を切り捨てなくてはならないほどのご経験をされてこられたのだと思います。
さちこさんの心の中は、きっと、豊かで、敏感で、強くて、もろくて、美しいことでしょう。
そんな方には、もれなく物語を紡ぐ才能があると私は思うのです。
そして、さちこさんは、朗読もされ、戯曲の講座も受講されているとのこと。
それは、それは、素敵なことだと思いました。
さちこさんもご相談文の中で書いてくださっておりましたが、私も戯曲を書いたり、お芝居や舞台の世界が大好きなので、今、私の心はすぐにでも、さちこさんとお話ししたい気持ちで溢れかえっています。
>ステキな指導者の丁寧な指導のおかげで
>ひとり語りの作品を書き上げることができました
すごいです。すごいことです。これが、どれだけすごいことか、おわかりでしょうか?
ご自分をたくさん、たっくさーん褒めてあげてほしいと思います。
「私って、すごいんだー!」と。
アーチン:
「さちこさん。ゼロから何かを作り出す、生み出すことは、表現の世界では一番大変なことと言われています。しかも、完成までこぎつけることは、これまた、なかなかできないことなのです!すごいことなのです!(力説!)」
さちこさん:
「わ、わかりました。それじゃあ… 『す、すごいね、私!』」
アーチン:
「おお、いいですよー!その調子で!もっともっと褒めてみましょう。」
ああ…
妄想劇場が止まらなくなってしまいました。
お話を戻しましょう。
さちこさんは、私に、
>アーチンさんは戯曲を書かれるとのおはなしを某所で聞いて尊敬の念でいっぱいです
と言ってくださっておりますが、少しご説明させていただきますね。
私は、戯曲を書くことでお金を頂くなどのお仕事にはつながっておらず、また、上手く書くための「セオリー」や「知識」なども、残念ながら持ち合わせておりません。
もし、さちこさんが、戯曲の技術向上やお仕事につなげたいというようなビジョンを持っておられて、その方向の回答をご希望なさっているとしましたら、これからの回答は、ご期待に沿えないかもしれません。。。ごめんなさい。。
しかし!しかしですよ!
私自身が戯曲を書くことにおいて、
>どうやって書いてるんですか?
>どうしたら書けるんですか??
という、さちこさんからのご質問には、精一杯の思いを込めて回答させていただきたいと思います!
…と、言いつつ、長くなってしまいましたので、後編に続きます。よろしければ、後編もお付き合いくださると嬉しいです。
それでは、今日もお読みいただき、ありがとうございました。
心の洞窟を旅する旅人アーチンでした。